夫は私によく[本当に今まで甘い人生だったよね]
と言ってきます。
結構腹立つんですけど、以前書いた
彼の実家が燃えてしまった話もそうだし、
小さいときから確かに彼は苦労してるんですよね。
日本で生活していると
日本語を話して日本の会社で働いているのにも関わらず
悪い意味で外国人ってフィルターで接してくる人も中にはいます。
夫はどう思ってるか知りませんが、、
私は態度にこそ出さないけど
ムッとしていることもあります。
私には敬語で接してくるのに
何で彼には子どもに接する様な馴れ馴れしい接客なの?
彼が大黒柱で買うとしたら彼なのに
なぜ私にばかり話してくるの?
みたいなね。
パートナーが外国籍だとそういうことありません?
中には余り接することのない外国籍の人を
腫れ物に触るみたいに感じてる人もいると思うので、 、、
あなたが馬鹿にしているかもしれない彼らは
日本語こそたどたどしいかもしれないけれど
日本の温室育ちの都会っ子に比べたら
衝撃のバックグランドを持ってるかもしれないんだぞ、それでも自分より下に見るのか?
ってことを書きたくてこのタイトルにしました。
Twitterで見かけた
#外国人に10万円一律給付反対
このタグに賛成する人がいたら
あと少しだけ日本に住んでる外国籍の方のバックグランドに想像を馳せてみてほしいです。
[ベト夫の幼少期]
うちの夫は小柄ですが筋肉質で
腹筋はバキバキに割れています。
当然ですがジムで鍛えたわけではありません。
ご実家が自営で小さな仕事を色々やってらっしゃるので、少年だった夫はそれを手伝うのが日課だったらしいです。
高校生のときは、毎日数時間、スタッフが作ったコンクリートの石を車まで手を使って運んでいたそうで、それでお腹がバキバキに割れたようです。
あと牛の世話も夫の仕事だったので
何頭か連れて散歩させたり一匹でも迷子になれば
お父さんに叱られちゃうから山でも川でも必死に探しに行ったんだとか。
小中高は基本的に下の兄弟のお世話か
ご両親の仕事の手伝いが日課だったらしい。
放課後に習い事ーとか友達とゲーセンーみたいな
日本の子どもとは、時間の使い方が全然違いますね。
夫は私よりも小柄で、それは生まれたときは
まだベトナム戦争の影響が残ってて
食べ物が少なかったから、と説明をしてくれるんですが、色々話を聞くと確かに私の幼少期とは全然違ったので驚きました。
結婚前にはこんな話全然教えてくれなかったんですけどね。
もしパートナーの幼少期についてなんて知らないーっって人がいたら、聞いてみるのも
相手に対する理解が深まっていいと思います。
私も、これを聞いてからは甘い人生云々言われても特に腹は立たなくなりました。
なんか、火垂るの墓の世界観ですよね。
いい悪いではなく、こういった経験をしてきたうちの夫はとても心が優しいです。
日本に来てる実習生なんかも
田舎から来てるんだろうし、
これに近いバックグラウンドの子も多いのでは?
日本語がたどたどしいと
日本人とのコミュニケーションは難儀かもしれないし、それ故彼らに悪印象を持つ人もいるかもしれないです。
中には借りてる部屋をGだらけにしてる人もいるかもしれないけど、それだけじゃない!
法律的にはアウトだけど
必死に家族に送金しようとした結果かもしれないしね。
不法滞在を容認するわけではけしてないけどさ。
まとまらなくなってしまったけど
こうも暗いご時世、世の中の不満が
社会のマイノリティに向かっていくのでは
と、先程のハッシュタグを見てから
ずっと考え込んでしまいました。
他者にも自分にも優しくいたいな。
余裕がないときこそ、そう意識していけますように。